突然ですが、質問です。
なぜ、仕事服(ユニフォーム)が必要なのでしょうか?
きっと、「仕事を効率良く、安全に進めるため」と答える方が多いのではないかと思います。模範的な回答で、間違っていません。
でも、もっと“意味合い”的なメリットについて考えてみませんか? 今回は仕事服の意味合いを中心に、導入するメリットを営業部の児玉、荒木、田中、桜庭、原の5人の協力のもと、まとめてみました!
なぜ仕事服を着るの?
そもそも、なぜ仕事服が必要なのでしょうか? 仕事をするだけなら、各自で用意すればよいはずです。
そこには、3つのメリットがあります。
仕事のオン・オフ
ひとつの理由に「仕事服による、仕事のオン・オフの切り替え」があげられます。
一般論として、日本人はプライベートと仕事の切り替えが下手だと言われています。その結果として休みの間にも仕事の対応をしてリフレッシュできなかったり、逆に仕事中にプライベートのことに時間を使ったりと、仕事の効率を落とすことも。
仕事のメリハリを上手くつけることで、仕事が効率良く進められるようになり、短時間で良い成果を得られるなど、責任者と従業員の両者にメリットがあります。
仕事服が企業の看板になる
学生時代に「制服を着ている間は学校の看板を背負っている」と言われた方もいるかもしれません。生徒手帳等で学校を知ることもできますが、真っ先に「この子はあの学校の生徒だ」と判断する材料になるのは、学校の制服ではないでしょうか。それと同じく、仕事服は「企業の看板」になりえます。
ワッペンや刺繍でロゴを仕事服につけている企業は一般的ですし、地域密着型の企業であれば仕事服を見ただけで気付く住民の方もいるでしょう。また、独特な仕事服を導入し、主にソーシャルメディア上で反響を呼んだ企業もあります。
全社的に導入するがゆえに無個性と思える仕事服でも、企業の差別化をはかる役目に貢献するのです。ブランディングの一環としても、仕事服は役立ちます。
仲間意識を持ってもらうため
「同じ釜の飯を食う」ではありませんが、同じ衣服を身に着けていると、自然に仲間意識が芽生えてきます。特に日本人は「和を大事にする」傾向(集団主義文化)がありますので、一度仲間意識を持つと集団として機能するような行動を心がけます。
チームワークを求められる仕事なら、仲間意識は必要不可欠。新しい人が職場に馴染みやすくする手法としても使えるかもしれません。
仕事服に大切な“機能”の話
仕事服を導入する“意味合い”も大事ですが、従業員が効率良く仕事を進められるように“機能”の選定も欠かせません。従業員個人が購入する場合は、必要な機能が付与されていない可能性もあり、企業がまとめて購入した方が良いこともあります。
もっとも重要なのは安全対策。火を扱う職場では「防炎加工」は必須ですし、静電気放電による引火や爆発の可能性のある職場では静電気が起こらないように「帯電防止加工(JIS T8118)」が必要です。これらの加工については、「職場別仕事服の選び方」で解説しておりますので、参考にしてみてください。
また、冬服夏服と春夏秋冬に合わせて衣服を変えるように、仕事服も衣替えすることで快適に作業を進められます。具体的には夏場には清涼感のあるもの、冬場には保温性に優れたもの。夏場にはメッシュを使って通気性を良くしているものもありますので、ニーズに合わせて選ぶとよいでしょう。
オーナーと従業員の「ギャップ」
どんな仕事服を導入するかを最終的に決定するのは決裁権を持つ方(オーナー)ですが、実は「オーナー」と「従業員」の間で、仕事服を選ぶポイントが異なる場合も少なくありません。
オーナーの方は、主に2点を見ています。1つ目は導入にいくらかかるかというコストの面。2つ目は実用性があるかどうか。
しかしながら、特に女性の従業員が多い職場の場合、安全対策や清涼感などの実用性はもちろん必須ですが、それに加えて「デザイン性」や「ストレッチ性(着心地)」を求められることが多々あります。実際、以前に弊社で行った女性向けアンケートでは、「着心地・デザイン」にこだわって決めたいという方が多かったのです。中には、「作業着で通勤しているので、帰りに作業着のままスーパーで買い物をしたい。だからダサいのは嫌だ」という方も。
仕事服というとゆとりのある、ちょっとダボダボしたものを想像しませんか? 一方、最近は細身の服がトレンドで、流行から外れているために「仕事服はダサい」と思われる原因でもありました。この点がオーナーと従業員の間のギャップになることは少なくありません。
アイトスが掲げている「あなたらしく働く服」を実現するために、最近の仕事服は、女性側のニーズにもお応えできるようにデザイン面にもかなり力を入れています。
たとえばこちらの仕事服は、全体的に細身で、かなりカジュアルにデザインしています。それでいてストレッチなので、着用して作業をしてもストレスは感じにくい作りとなっています。
とはいえ、最終的に仕事服を着るのは従業員の方たちです。導入にあたっては、検討段階から従業員の方にも参加を呼びかけて、意見を聞きながら進めた方がよいでしょう。意思決定に関わることで、導入後のギャップを軽減でき、満足度の向上につながりますよ。
いかがでしたか?
仕事服には、作業効率化以外にもチームワークの向上や、メリハリをつけた働き方の手助けなど、さまざまなメリットがあります。とりわけ職場内の仲間意識は、良い人間関係を作り出し、生産性の向上にもつながります。
実用的な機能以外の面からも、仕事服について考えてみてはいかがでしょうか!